現代社会のストレスや悩みから解放され、自分自身と向き合い、より豊かな人生を送るために、瞑想やマインドフルネスが注目されています。
スティーブジョブズなどの成功者も活用していたとされる瞑想やマインドフルネスですが、なぜ成功に瞑想やマインドフルネスが必要なのかわからない、という方もいるのではないでしょうか。
私も瞑想やマインドフルネスの必要性に疑問をもった一人です。何故かというとスピリチュアルの先生に「しゅがちゃんは宇宙人だから必要ないよー!(意訳)」と言われたことがあるのです。
えーっ!世間じゃみんな瞑想やマインドフルネスをもてはやすのに何で私には必要ないように見えるんだろう?
私はその理由を知りたくて以下のことを調べてみました。
- 瞑想とマインドフルネスの違い
- 瞑想やマインドフルネスは本当に必要なのか
- 瞑想やマインドフルネスが身体に起こす作用は何か
瞑想とマインドフルネスの違い
瞑想とマインドフルネスは、ともに心身の健康に対する効果が認められている概念です。しかしそれぞれが何を意味し、どのように異なるのかについて理解している人は少ないと思います。
瞑想とマインドフルネスそれぞれの違いについて明確にしておきましょう。
瞑想、冥想(めいそう、英: meditation、英: contemplation)とは、心を静めて無心になること、何も考えずリラックスすること、心を静めて神に祈ったり、何かに心を集中させること、目を閉じて深く静かに思いをめぐらすことなどとされている。
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E7%9E%91%E6%83%B3
マインドフルネス(英: mindfulness)とは、現在において起こっている経験に注意を向ける心理的な過程である[1][2][3]。 瞑想、およびその他の訓練を通じて発達させることができるとされる[2][4][5]。
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%95%E3%83%AB%E3%83%8D%E3%82%B9
瞑想についてWikipediaを見てみると非常に多様な活動が含まれていることがわかります。ただ心を静めることも、静かにしつつ頭で様々なことを考えるのも同じく瞑想であるといえそうです。
一方でマインドフルネスは「今、ここに注意をむける」というようにやるべきことが決まっています。今、ここに注意を向けるうちに沸き起こった思考や感情をいったん認識して、ニュートラルな状態に戻すことを目指すんですね。
マインドフルネスは瞑想のなかに包括されているということができると思います。
瞑想やマインドフルネスは本当に必要なのか
スピリチュアルなことに興味を持つ人は、インターネット上で瞑想やマインドフルネスに関する動画・コンテンツに出会うことも多くあると思います。瞑想やマインドフルネスがまるで必修科目のようにスピリチュアル界隈で取り上げられてきたのはなぜなのでしょうか。
瞑想もマインドフルネスも、ストレスの軽減、集中力の向上、自己認識の深化といった利点がありますが、結論から言うとすべての人に必要なものではないです。
瞑想は、心を静め、自己啓発を促進し、自身と宇宙とのつながりを感じるためのワークです。特定の時間と場所で行われ、集中力を高め、ストレスを軽減することを目指したり、中には「覚醒」を目指したりハイヤーセルフやゼロポイントフィールドへつながるために行う人もいるでしょう。
一方、マインドフルネスは、現在の瞬間に意識的に存在し、自分の感情や感覚に対する認識を深める練習です。瞑想と比較して場所や時間を問わず実行可能であるとされています。
しかしこうした利点は、「瞑想やマインドフルネスを行わなければ手に入れられない」ものではないですよね。
毎日満足できるものを食べていたり、家を掃除したり、音楽を聴いたり、散歩したりといった行動でリラックスや自己認識の深化といった利点を手に入れられる人はたくさんいます。あなたはどうでしょうか?
私自身がストレスを感じた時の第一選択も瞑想やマインドフルネスではなく、文章を書いたり、ただ歩き回ることだったり、音楽をかけながらシャワーを浴びることだったりします。私が「瞑想必要ない認定」されたのはこういうストレス解消を日ごろからやっていたからなのですね。
ちなみに私は瞑想が必要ない代わりに、自己認識を深める必要があるときは文章や言葉でアウトプットすることによって内観をしています。もちろん瞑想やマインドフルネスをやってみよう!やりたい!というときにブースターとして実行するのは全く問題ありませんし、私も誘導音声やリラックスできる音楽を使って瞑想ごっこをするときがあります。
瞑想やマインドフルネスが身体に起こす作用
瞑想やマインドフルネスがストレスの軽減などの効果をもたらすことがわかっていますが、実際に瞑想やマインドフルネスをしたときに身体にどんな作用が起こっているのでしょうか?
現在、瞑想とマインドフルネスは、自己管理と自己ケアの一環として、また補完的な治療法として医療分野で広く応用されています。例えば、痛み管理やがんの治療の一部としてマインドフルネスが用いられることがあります。また、瞑想は心拍数や血圧を下げることがあり、脳疾患や心血管疾患のリスクを軽減するのに役立っている可能性があります。
実際に多くの研究でも、瞑想によって集中とリラックスを意図的に行うことで、体全体の筋肉の緊張を減少させることにより、副交感神経系が活性化し、筋肉の緊張の緩和・心拍数と血圧の低下が促進されることが報告されています。
また、瞑想が脳に与える影響についての研究では、特に前頭前皮質(PFC)や海馬に顕著な変化が見られることが報告されています。
前頭前皮質は集中力や計画、意思決定に関与しています。Sara Lazar博士の研究によると、瞑想を行う人の前頭前皮質は厚みや褶曲(しゅうきょく・脳のシワ)が増し、構造的な強化が見られるとされています。意思決定力や計画力が強化されることは、不安感の軽減につながります。 (参考:EOC Institute)
また、海馬に関しても、瞑想はその灰白質の密度を増加させることが報告されています。海馬は記憶や学習に重要な役割を果たす部分す。ハーバード大学の研究によると、8週間のマインドフルネス瞑想プログラムに参加した人々の海馬の灰白質密度が増加し、自己認識や共感、内省に関わる構造の変化が見られたとされています。 (参考:Harvard Gazette)
さらに、ストレスの軽減とも関連して、瞑想は扁桃体の灰白質密度を減少させることも示されています。扁桃体は不安やストレスの処理に関与する部分であり、瞑想を通じてストレス反応が低減されることが確認されています。 (参考:Harvard Gazette)
これらの研究を見ると、瞑想やマインドフルネスという行動は、「意図的に脳を作り変える行動」ともいうことができるのではないでしょうか?
まとめ
瞑想やマインドフルネスは本当に必要なのか?身体にどんな作用を起こしているのか?についてご紹介しました。
瞑想は自分の心に集中してストレスを軽減したり、自己認識を深めたりすることができるワークです。マインドフルネスもまた、気軽に自分の思考や感情に向き合う良い手段となります。
しかし大事なのは「ストレス軽減」「自己認識」「感情に向き合う」のが、自分の人生において何のために必要なのかを理解することではないでしょうか。
瞑想もマインドフルネスも一つの手段であり、あなたの状況や気分、特性によってはほかの手段で十分に瞑想やマインドフルネスの利点と同じものを得ることができると考えられます。
なおかつ瞑想やマインドフルネスが身体にもたらす作用を知れば、人生の大きな目的を果たすためのより豊かな生活を営む良い習慣となることは間違いないといえそうです。私も肩こりの解消には入浴と合わせて瞑想を取り入れてみようと思うので、どんな効果があったか今後の記事でお伝えしていきますね。
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